髪にやさしいアミノ酸系シャンプーって洗浄力が弱い?

毎日、ヘアケアのために使うシャンプー。シャンプーを購入するさいに何を基準に選んでいますか?最近は髪と頭皮に優しいシャンプーとしてアミノ酸系シャンプーが人気です。

しかし、髪にやさしいシャンプーは「洗浄力が弱い」という話も…。とは言え、洗浄力の強いシャンプーには髪や地肌を痛めてしまうものがあるのも事実。

一般的に販売されている安価なシャンプーには「高級アルコール系」の界面活性剤が使われています。高級アルコール系のシャンプーは洗浄力があるものの刺激が強いと言われています。

シャンプーは泡立ちをよくするために”界面活性剤”が使われていますが、この界面活性剤(洗浄成分)の種類によって分別されています。

髪と地肌にやさしいアミノ酸系シャンプーと洗浄力の強い高級系アルコールのシャンプー。どれがヘアケアにとっていいのか?迷ってしまいますよね。

そこで、今回はいま人気のアミノ酸系シャンプーのメリット・デメリットについてご紹介していきます。

アミノ酸系のシャンプーは洗浄力が弱い?

地肌にやさしく刺激の少ない洗浄成分を使っている”アミノ酸系シャンプー”。肌にやさしい分、洗浄力が低いのも事実。

だからと言って汚れが落ちないというワケではありません。

通常、髪の毛を洗う時”予洗い”をしっかり行うことで7割程度の汚れは落ちると言われています。シャンプーをする前に、しっかり予洗いを行えばアミノ酸系シャンプーでもちゃんと汚れを落とす事は可能なんです。

洗浄力の強い”高級アルコール系”のシャンプーは頭皮の油分を必要以上に洗い流してしまいます。それを防ぐためにシリコンや油分を配合して、刺激の強い界面活性剤から保護しています。しかし、その分頭皮や髪がべたつく事も…。

いま、多くのアミノ酸系シャンプーは「ノンシリコン」タイプのものがほとんど。その理由には刺激の少ない界面活性剤にシリコンを使う必要がないからなんです。

アミノ酸系シャンプーを使って”スッキリ感がない”と感じる方もいるかもしれません。そう感じた時はまず「予洗い」をしっかり行ってからシャンプーをすると大分、洗い上がりが変わると思います。

それでもまだスッキリしないと感じたら、2度洗いをしてみましょう。地肌に優しいアミノ酸系シャンプーなら2度洗いでも髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えることが可能です。

アミノ酸系シャンプーの成分って?

シャンプーは洗浄成分の違いで分別されているとお伝えしましたが、アミノ酸系の洗浄成分って一体なんでしょうか?

アミノ酸系の洗浄成分には大きく3つに分かれています。

‣メチルアラニン系
‣ココイル系
‣ベタイン系

アミノ酸系のシャンプーの良し悪しは、この洗浄成分の組み合わせで決まります。どのような組み合わせでシャンプーが作られているかを購入前に確認してみましょう。

メチルアラニン系

成分表で「ラウロイルメチルアラニンNa」や「ラウロイルアスパラギン酸」と表記されている洗浄成分です。アミノ酸系の洗浄成分の中で優れた性質を持っていて肌に優しいのに洗浄力がある成分。

この成分と「ココイル系」「ベタイン系」の成分が組み合わされて配合されているシャンプーが理想的。

ココイル系

成分表で「ココイル~」と表記されている洗浄成分。ココイル系は肌への刺激が少なく頭皮に優しい成分ですが、洗浄力が弱いのが特徴。ココイル系の洗浄成分だけだと、洗い上がりがスッキリしない場合があるでしょう。

ベタイン系

成分表で「~ベタイン」と表記されています。ベタイン系も肌に優しい成分ですが洗浄力が弱いのが特徴。ベタイン系だけのアミノ酸系シャンプーだと洗い上がりがスッキリしない事があります。

ココイル系はさっぱり感があり、ベタイン系はしっとり感がでる洗浄成分です。

このようにアミノ酸系でも洗浄成分が違いその作用にも違いがあります。アミノ酸系の洗浄成分の組み合わせの理想は

「メチルアラニン+ココイルorベタイン系」がベスト。シャンプーを購入する前にいちど成分表を確認してみてください。どんな成分で作られているか理解を深めていきましょう。

アミノ酸系シャンプーならなんでもいいは間違い

アミノ酸系シャンプーっ

アミノ酸系シャンプーと聞いて「頭皮にやさいからいいに違いない」と安易に購入するのはいけません!!

実は、アミノ酸系シャンプーには「なんちゃって」が存在しているのです!アミノ酸系の洗浄成分にプラスして石油系の合成界面活性剤が配合されている場合も!

自然派志向の方が増えてきたことでアミノ酸系の天然系シャンプーが人気になってきたので、”アミノ酸シャンプー””ノンシリコンシャンプー”と謳って販売されているなんちゃってアミノ酸系シャンプーが存在しているのです。

アミノ酸系の洗浄成分に石油系の合成界面活性剤を含んだシャンプーは、刺激が強く頭皮や髪に負担を与えてしまいます。そこで成分表に表記されている合成界面活性剤をご紹介します。

ぜひ、参考にして成分表をチェックしましょう!

・ラウレス硫酸Na
・ラウリル硫酸Na
・ラウリル硫酸カリウム
・アルキル硫酸
・オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
・ラウレス-Nカルボン酸Na
・アルキル(8~16)グルコシド
・スルホコハク酸(C12-14)パレス-2Na…etc

アミノ酸系シャンプーにこれらの成分が含まれていたら購入を避けましょう。毎日使うものだからこそ、なるべく正統派のアミノ酸系シャンプーを使うようにしましょう。

さいごに

今回はヘアケアでは常識になりつつある”アミノ酸系シャンプー”についてご紹介しました。「アミノ酸系」という言葉が一人歩きして、その実態を知らないまま言葉につられて購入していた方も多いでしょう。

アミノ酸系シャンプー自体は、洗浄力がやさしく肌に優しいので頭皮ケアやヘアケアの面から見てもオススメです。しかし中にはなんちゃっても存在しているから、成分をしっかり理解し把握することは自身のヘアケアにとって大切なこと。

髪をいたわり地肌ヘアもしていきたいなら、正統派のアミノ酸系シャンプーを使っていきましょう♪

karina

30代美容ライターkarinaです。 私が美容に興味を持ったキッカケは、20代前半までしっかりとセルフケアをしてこなかった反動で25歳を過ぎた辺りから、お肌...

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